この子の笑顔を大切にするために

わが子に軽度障害があることがわかってから。普通級か支援級か、うちの子“普通”じゃないの?悩みながらの子育て&親育ちの思いの記録。

子供たちには壁はない

最近思うのは、子供たちには、支援級の子、普通級の子という壁は思ったより無いんだなということ。

子供の外遊びの会のようなものを学校近くの大きな公園で週に一回やってくれているのですが、どうやらうちの子は誰にでも屈託なく「一緒にやろうよ~」と声をかけているらしく、終了時のお手伝いに行くといつも、学年もクラスも関係なくごちゃごちゃにハンモック等に入って楽しそうに遊んでいます。
未就学の小さい子なんかもよく相手してくれてますよと主宰の方に言われ、ひとりっ子の超甘えん坊なのに?!と驚きましたが、これは支援級で下級生のお世話や引率をする機会が多い賜物だなと思います。
こういう外遊びの会などに積極的に参加するお子さん(ご家庭)達だからこそ、考え方もおおらかで差別的な言動も少ないのかもしれませんが。

またこんなこともありました。
たまに遊びに来ていた普通級の4年生の子で、支援級の6年生の子に向かって、今習っている算数の内容を「俺はもうこんなのやってるけど。こういうのは習わないんでしょ?」と明らかに馬鹿にしたように話す子がいました。
「支援級でも小学校の算数の内容は全部ちゃんと習うんだよ。やる順番は違うけどね(基礎のみになりますが実際そうです)」と説明しましたが、支援級の子はカチンときていた様子で(LD傾向のみでコミュニケーション力はむしろ年齢以上の子でした)、後からどうもその二人は揉めたらしいと聞きました。
どちらもうちの子とは普通につき合ってくれていますが(うちの子は良くも悪くも気付かない子)、普通級の子は、上級生と鉢合せする可能性のある私の家には来なくなりました。

こちらのケースは、壁というよりは、おそらく大人の刷り込んだ「支援級の子は劣る」という情報を鵜呑みにして馬鹿にした結果、年下のくせに馬鹿にするなと逆にやり込められたかなと思います。ある意味実に健全な男子同士のやり取りだなとその話を他の子から聞いた時には感じました。(うちの子はそういう他者の関係性に全く興味がないので、情報は常に周囲から入ってきます(苦笑))

多分、子供同士は色々な個性の子供として、特に壁や逆に腫れ物に触るようないらぬ気遣いもなく、時にはぶつかり合いながらごちゃごちゃと上手に暮らしていく力があるのです。
大人が吹き込む差別的な言動や、気遣いに似た憐れみ、区別、そうした大人の事情に毒されて、壁が作られていく気がしてなりません。