この子の笑顔を大切にするために

わが子に軽度障害があることがわかってから。普通級か支援級か、うちの子“普通”じゃないの?悩みながらの子育て&親育ちの思いの記録。

中学校支援級でのトラブル

早いもので、我が子も中学校入学です。地元中学の支援級へ進学したので小学校の支援級とも交流が多く、1年担任が支援専門の先生だったこともあり(支援級担任でも、支援を専門に学んだ先生ばかりではないのが実情です)、安心してお任せしていました。

 

しかし、やはり中学校は小学校のようにはいかなかった。。。1年担任は障害特性をよく理解した支援をして下さっているのですが、同じ支援級の他学年担当の先生から受けた指導で、一悶着起きてしまいました。

本人にはそのつもりのない発言を他者を馬鹿にした発言とその先生が取り違え(ASD特有のものの見方が原因でした)、数日に分けて何回か放課後に残されて、差別はいけないという話をされていたようです。

 

実は私がひっかかったのは、本人の意図を取り違えられたことよりも、数日に分けて何回もの説明をゆっくり行いましたという先生からの報告でした。

これはASDの障害特性をわかっているならあまり良いやり方だとは思えません。そもそも息子は自分が差別的発言をしたつもりがないので、あの話がどうして差別の話になるのか??と混乱していたようです。おそらくそれをなんとかわからせようと何回も話をされたのでしょうが、本人は良くも悪くも素直なため、“自分が話をすると気付かぬうちに差別的なことを言ってしまうらしい” と思い込み、少しパニックを起こしていました。

 

もちろん意図を取り違えられるようなKY発言をしてしまうこと自体に問題があるので、指導は必要なのですが、専門知識のある先生であれば障害特性から出た発言だとわかった上で、もっと簡潔な指導をされたと思います。息子も自己否定してしまうような思考に陥ることもなかったでしょう。

担任からの連絡があったから早く気付くことができ(息子の思考回路からは有り得ない話だったので、すぐおかしいとわかりました)、息子と学校両方に事実関係の確認とフォローを入れることができましたが、よかれと思ってこうしたことを積み重ねられていたらと思うと正直ゾッとしました。

 

どうも息子のASDも全員の先生に伝わっていなさそうな気がしたので(わかる人が見れば一目瞭然なのですが・・・)、そこも角が立たないよう気を付けつつしっかりと伝えました。どう話を進めればモンペと思われず且つ先生を傷つけず話せるか、言葉選びに悩む、胃の痛い数日間でした。

 

小学校の支援級が恵まれ過ぎていたので、私的にはかなりショックが大きかったのですが、支援級でもこの状態では、知的な問題の無い発達障害の子供達はどんなに大変な思いをしていることだろう、と改めて考えさせられた出来事でした。