この子の笑顔を大切にするために

わが子に軽度障害があることがわかってから。普通級か支援級か、うちの子“普通”じゃないの?悩みながらの子育て&親育ちの思いの記録。

スクールカウンセラーとのやりとり

スクールカウンセラーからは2年間ずっと支援級への転入を勧められてきました。

 

勧めているわけではない、決めるのはご両親なのでとは言われましたが。

そのあと、普通級に在籍し続けることで起きるかもしれないデメリットを毎回言われ続ければ、こちらにとっては転入を勧められていることと同じでした。

 

毎月のカウンセリングの日が一番憂鬱でした。なんでカウンセリングで心を病みそうになってるんだろうと思っていたくらい。

 

でも、私のカウンセリングではなく子供のための相談であり、入学時に担任からも勧められていたのでやめるわけにはいきませんでした。

現在特に大きな問題が起きていないのも、私にとってカウンセラーの言葉を受け入れるのが難しい原因でした。

 

大きな問題はないけど、クラスのみんなとは明らかに違う。言動が幼く、何もかもほんの少しずつ遅れていて差が縮まらない。

そういう認識はあるけれど、でも特に問題はないんだから別にこのまま様子をみてもいいんじゃないの?と思いたい私がいて。

 

さらに、スクールカウンセラーは初回こそ息子の授業風景などを見学したようですが、その後は我が子の話というより、そういう子供は一般的にこういうリスクがありますという一般論ばかりで、それはうちの子を見ての話なのかしらという不信感もありました。

 

正直あまり相性はよくなかったと思いますが、カウンセラーの彼も難しかっただろうなと思います。

客観的に見れば私は、我が子の障害を認めない親以外の何者でもなかったわけですから。

 

障害を認めてその上で普通級で様子をみたい、と私は主張していたわけですが、それは障害から目をそらして放置することに近い危険性があり、将来的にリスクが高いことを彼はわからせたかった。

 

どうしてみんなと一緒の教室にいさせてくれないの?うちの子を隔離したがるの?そんな気持ちでもやもやしつつも、口ではそうですよねぇ、、、と物わかりのいい受け答えをしてしまう外面のいい私。

 

でもカウンセリングの最後には、やっぱり普通級でやらせたい気持ちが強くて、、、と元に戻ることの繰り返し。さぞかし厄介な母親だったことでしょう。

 

でも、親ですからね、それは当然の思いですよ、とカウンセラーは我慢強く話を聞いてくれていました。あちらも仕事だからねと私も思っていましたが。

はじめに

わが子は現在小学校2年生です。
ぱっと見にはごく普通の男の子。

ただ、3歳児健診で発達の遅れを指摘され、幼稚園の年中時より市の療育にも通いながら、様子を見ていました。

小学校は迷いながらも、支援級ではなく普通級を選択。大きな問題なく2年間過ごしては来たのですが・・・

・集団の中での指示が通りにくい(一対一ならわかる指示が理解できないことがある)
・自分の世界に入り込み他人の話が聞こえなくなる
・二段階以上の指示(○○してから次に××して最後に△△しましょう、など)で正しく動けない
・字の形をバランスを考えて書くことが非常に苦手
・抽象的な説明が理解しにくい
・パニックになりやすく思考停止してしまう
・学校で習ったはずのことを全く聞いておらず、家で1から復習しなければならない
・持ちものなど、思い違いやきちんと聞いてこないことがあり、本人が言うのと実際必要な物が全く違うことが起きる


挙げればまだまだありますが、こうしたことが目立ちはじめ、発達障害なら何に分類されるのかはっきりさせようと受けたWISC検査で、IQ値が60前後と就学前健診時より低い数値が出て、軽度知的障害ということに。

知的障害を伴う発達障害、というのが実際の状態ですが、分類上では軽度知的障害でひとまとめにされてしまうことを初めて知りました。


確かに苦手なことは多いけど、生活に支障はなく、普通に家では私とおしゃべりしてるし。
確かに言動は年齢にしてはやや幼いけど、言えばお手伝いだってちゃんとできるし、最近口答えしたりと生意気にもなってきた。
たまに頑固で融通がきかずにパニックになって泣き出すことはあるけど、そんなの他の子だってあることでしょう?

どうしてうちの子を“普通”のカテゴライズから弾こうとするの?

支援級で手厚い教育を、って聞こえはいいけど、実質は隔離じゃないの?

普通級でたくさんのお友達に囲まれて、刺激を受けることでこの2年間ずいぶん変わった部分もある。
でも支援級には同学年が一人しかいないらしい。そんな環境でコミュニケーション力の発達に繋がるの?

そもそもIQなんて変わるものらしいし、更に発達障害がある場合あまり指標にならないと書いてあるサイトだってあるじゃない。

Aの道の方が近道だと知っていても、たとえば気になるマンホールがあればどんなに遠回りでも頑としてBを通る(親はそんなこと覚えてもいないから「急いでいるのにどうして!」と喧嘩になることもしばしば)。
他者にはわからない非合理な自分流の思考理由がうちの子にもたくさんあり、それが知能テストなどで悪影響なのは予想できる。

求められる答えを想定できないという時点で知的に低いと判断されるのは仕方ないが、潜在的な思考能力はもう少し高いのでは?
経験によって“普通”寄りになる時期も来るんじゃないの?

当時の私の頭の中ではこれらの思いがひたすら渦巻いていました。